【はじめに】あの日、私たちの工房がテレビスタジオになった!📺✨
工房の電話が鳴り、受話器を取ったあの日。
私たちの日常が、少しだけ特別なものに変わる予感がしました。
「関西テレビの『よーいドン!』という番組ですが…」
関西で絶大な人気を誇る情報番組からのお話。
しかも、様々な分野のプロフェッショナルを紹介する
「凄腕ワーカー」
のコーナーで、私たちに光を当てたい、と
私たちの「仕事」そのものに注目していただけるということに、身の引き締まる思いと
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして当日、私たちの小さな工房に、あのお笑いコンビ
銀シャリのお二人が来てくださいました!
この記事では、銀シャリさんと過ごした笑いと驚きに満ちた撮影の日のこと
私たちがテレビを通じて本当に伝えたかった想い、そして放送後にいただいた
鳴りやまない電話と温かいお声のすべてを、感謝を込めてお話しさせていただきます。
【第1章】銀シャリさん、ご来訪!笑いと職人技が交差した瞬間 🎤😄
撮影当日、工房にはいつもと違う、心地よい緊張感が漂っていました。
そこに、テレビで拝見するそのままの、銀シャリの鰻さん、橋本さんが
にこやかに入ってこられました。
お二人の第一印象は、「本当にテレビのまんまや!」ということ(笑)
そして、何より驚いたのは、その本物の好奇心と、物事の本質を突く質問の鋭さでした。
工房に山と積まれた、見るも無残に壊れたスーツケースたちを見て、お二人は目を丸くされます。
銀シャリさんが
「うわっ!え、これ、直るんですか!?もうアカンやつでしょ!」
この一言こそ、一般のお客様が抱く、最も素直な感想です。
私たちにとっては日常の光景でも、初めて見る方にとっては衝撃的ですよね。
私たちは、バキバキに割れたポリカーボネートのボディや、ボコボコに凹んだ
リモワのアルミケースをお見せしながら、修理の工程を説明しました。
銀シャリのお二人は、まるで私たちの代弁者のように、視聴者が
「それ、どうなってるの?」
と疑問に思うであろう点を、絶妙なタイミングで、そして面白おかしく質問してくださいます。
「この接着剤、そんなに強いんですか!?」
「え、この凹み、手で叩いて戻すんですか!?気が遠くなる…」
お二人の巧みな話術と、場を和ませるユーモアのおかげで、普段は口下手な
職人たちも自然と笑顔になり、自分たちの仕事について、熱く、そして楽しく語ることができました。
それは、単なる取材やインタビューではなく、お笑いという最高のコミュニケーションを通じて
私たちの職人技の価値を、分かりやすく引き出してくださった、素晴らしいセッションの時間でした。
【第2章】私たちがテレビを通じて、本当に伝えたかった想い 💖
ヒデ工房がテレビ出演した際の動画を見る際はこちらから↓
https://hide-cobo.com/archives/23/
ヒデ工房のホームページはこちら↓
https://hide-cobo.com
華やかなテレビという媒体を通じて、私たちが視聴者の皆様に、本当に伝えたかったことが3つあります。
1. これは単なる「修理」ではなく、大切な「相棒」を蘇らせる「再生」であること ❤️🩹
私たちは、壊れたモノをただ元通りにくっつける、という仕事をしているつもりはありません。
お客様からお預かりするスーツケースは、一つひとつに旅の思い出や、持ち主の人生が刻まれた
かけがえのない「相棒」です。
私たちが目指すのは、その相棒を、再び次の旅へと元気に送り出せるよう
命を吹き込む「再生」です。
外見を綺麗にするのは当たり前。
見えない内側から、元の状態よりもさらに強靭な補強を施し
「おかえり!」と
「いってらっしゃい!」を
自信を持って言える状態にすること。
その哲学を、映像を通じて感じていただきたかったのです。
2. 「使い捨ての時代」だからこそ、職人技の価値を伝えたい 🛠️
「壊れたら、新しいものを買えばいい」
確かに、それも一つの考え方です。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
一つのものを、愛情を込めて手入れし、壊れたら直し、長く長く使い続ける。
その過程で、モノは単なる「所有物」から、かけがえのない「パートナー」へと変わっていきます。
私たちは、テレビを通じて、
この「モノを大切にする心」の尊さ
それを実現させる日本の「職人技」の価値を、次世代を担う若い方々にもお伝えしたかったのです。
3. 私たちの「正直」で「透明」な姿勢 ✨
私たちの仕事は、お客様の目に直接触れることが少ない、裏方の仕事です。
だからこそ、私たちは常に「正直」でありたいと考えています。
YouTubeで修理の工程をすべてお見せしているのも、その想いの表れです。
テレビという大きなメディアの前でも、私たちの姿勢は変わりません。
難しい修理の限界、素材の特性、時には「修理しない方が良い」という苦渋の判断。
そのすべてを包み隠さずお見せすることで、お客様との間に揺るぎない信頼関係を築きたい。
その覚悟を、お伝えしたかったのです。
【第3章】そして、テレビが伝えてくれたこと 🙏
放送日、私たちは固唾をのんでテレビを見守りました。
そこに映し出されていたのは、私たちの想像を遥かに超える、素晴らしい内容でした。
関西テレビのスタッフの皆様は、私たちの拙い説明を、見事な編集と
愛情あふれるナレーションで、非常に分かりやすく、そして感動的に
まとめてくださっていました。
職人の真剣な眼差し、細かな作業に集中する手元のアップ、そして、銀シャリさんとの
温かい笑いに満ちたやり取り。私たちが伝えたかった「想い」の部分を、何よりも大切に
描いてくださっていることが、画面からひしひしと伝わってきました。
自分たちの仕事が、これほどまでに尊く、価値のあるものとして伝わるのか、と胸が熱くなりました。
私たちの技術だけでなく、「なぜ、この仕事をしているのか」という魂の部分を、最高の形で
伝えてくださった関西テレビの皆様、そして銀シャリのお二人には、感謝してもしきれません。
本当に、ありがとうございました。
【第4章】放送後、鳴りやまなかった電話と、お客様からの温かい声 📞🤯
放送が終了した、その直後でした。
工房の電話が、まるで嵐のように鳴り響き始めたのです。
それは、翌日、そしてその次の日も続きました。
「テレビ見ました!感動しました!」
「うちにも、諦めてたスーツケースがあるんです。直せますか?」
「職人さんの心意気に惚れました。ぜひ、お願いしたい!」
一本一本の電話に、お客様の興奮と、期待と、そして温かい共感の気持ちが込められていました。
正直、殺到するお問い合わせに、一時は業務が追いつかなくなるほどでした。
お待ちいただいたお客様には、大変ご迷惑をおかけしたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。
しかし、この大反響は、私たちが信じてきた道が、決して間違っていなかったのだということを
何よりも力強く証明してくれました。それは、私たちにとって、最高の勲章です。
【まとめ】これからも変わらない、私たちの約束
テレビ出演という、夢のような経験をさせていただき、私たちの想いを本当に
多くの方に知っていただくことができました。
しかし、私たちの本質は、何も変わりません。
有名になっても、ならなくても。
テレビカメラの前でも、工房の片隅でも。
私たちのやるべきことは、ただ一つ。
目の前にある、お客様の大切な「相棒」と真摯に向き合い、持てる技術と愛情のすべてを注ぎ込み
再び輝きを取り戻して、お客様の元へお返しすること。
この度の素晴らしいご縁をくださった関西テレビ様、私たちの魅力を最大限に引き出してくださった
銀シャリ様、そして、放送を見てご連絡をくださったすべての皆様に、心からの感謝を込めて。
これからも、株式会社ヒデ工房を、どうぞよろしくお願いいたします。
#よーいドン #凄腕ワーカー #銀シャリ #テレビ出演 #スーツケース修理 #キャスター修理 #ヒデ工房 #HIDECOBO #日本の職人 #大阪