【はじめに】「修理しますか?それとも、買い替えますか?」
そのシンプルな問いの奥にあるもの 🤔
あなたの長年の旅の相棒、スーツケース。
ある日、キャスターが壊れ、ボディに亀裂が入り、その役目を終えようとしているように見える…
その時、私たちの頭に浮かぶのは、非常にシンプルで、現実的な問いです。
「修理するべきか、それとも、新しいものを買うべきか?」
多くの場合、これは
「どちらが安く済むか?」
「どちらが楽か?」
という、経済合理性の天秤にかけられます。
こんにちは、スーツケース・鞄の修理専門会社、株式会社ヒデ工房(HIDECOBO)です。
私たちは、この問いに対して、少し違う角度から光を当てたいと考えています。
私たちにとって、これは単なる経済的な問いではありません。
それは、価値観、思い出、文化、そして未来の地球環境にまで繋がる、非常に深く、大切な問いなのです。
この記事では、私たちがなぜ「修理」という仕事に、これほどの情熱と誇りを抱いているのか。
その根底にある、私たちの会社の「魂」とも言える哲学について、お客様の心に寄り添いながら
丁寧にお話しさせていただきます。
【第1章】「もったいない」という日本の心 ~私たちが修理を選ぶ、文化的理由~🙏
私たちの仕事の原点には、日本人が古来から大切にしてきた、美しい価値観があります。
世界が注目する「MOTTAINAI」の精神
「もったいない」という言葉、これは単に
「無駄が多い」という意味だけではありません。
そこには、まだ使えるモノや資源が、その価値を十分に発揮されずに捨てられてしまうことへの
嘆きや、敬意、そして愛情が込められています。
この「もったいない」という感覚は、モノが豊かになった現代においても、私たちの
心の奥底に深く根付いています。
金継ぎ(きんつぎ)に宿る、日本の美意識
割れたり欠けたりした陶磁器を、漆と金を使って修復する
「金継ぎ」という伝統技法があります。
金継ぎの面白いところは、傷を隠すのではなく、あえて「金」でその傷跡を際立たせる点です。
これにより、壊れる前にはなかった、新たな景色や物語が器に生まれ、その価値はさらに高まるとされています。
【ヒデ工房の哲学①】私たちは、スーツケースの「金継ぎ職人」です
私たちは、この「もったいない」や「金継ぎ」の精神を受け継ぐ
現代の職人でありたいと考えています。
リモワのボディについた傷や凹み、それは、あなたが訪れた国の証であり、旅の勲章です。
サムソナイトのキャスターがすり減ったのは、あなたがたくさんの道を歩き
多くの経験をした証です。
私たちは、その傷や歴史を無かったことにはしません。修理という対話を通じて
スーツケースが重ねてきた物語に敬意を払い、「修理の跡」という新たな景色を加え
再びお客様の元へお返しする
新品のスーツケースにはない、世界に一つだけの価値を創造すること
それが、私たちの考える修理です。
「かけがえのない思い出は、お金では買えない」
私たちが、安易な買い替えをおすすめしない最大の理由は、ここにあります。
【第2章】地球のための賢い選択 ~私たちが修理を選ぶ、環境的理由~ 🌍♻️
「修理」という行為は、個人の想い出を守るだけでなく、私たちの未来の地球を守るための
非常に重要なアクションです。
「使い捨て文化」が地球に与える負荷
現代社会は、大量生産・大量消費の時代です。スーツケースも例外ではなく
安価なものが次々と作られ、壊れたらすぐに捨てられていきます。
しかし、その裏側で何が起きているでしょうか?
スーツケースの多くは、石油から作られるプラスチックや、多くのエネルギーを
使って精製されるアルミニウムでできています。
それらを安易に捨てることは、限りある資源を無駄にし、CO2を排出し、深刻な
環境問題に繋がっていきます。
SDGs(持続可能な開発目標)への、私たちなりの貢献
今、世界中で叫ばれているSDGs、その中でも、目標12には
「つくる責任 つかう責任」という項目があります。
これは、より少ない資源で、より良いものを生み出し、そして作られたものを
責任を持って長く使い続けることで、持続可能な社会を目指そう、という目標です。
【ヒデ工房の哲学②】修理は、最も身近で、最も効果的なSDGsの実践です
スーツケースを修理して長く使うこと。
それは、ごみを減らす (Reduce Waste) 🚮
一つのスーツケースの寿命を5年、10年と延ばすことで、廃棄される
ゴミの量を劇的に減らすことができます。
資源を守る (Conserve Resources) 🌱
新しいスーツケースを一つ作るのに必要な、膨大なエネルギーと資源の消費を抑えることができます。
愛着を育む文化を創る (Foster a Culture of Attachment) ❤️
「壊れたら直す」という行為を通じて、モノへの愛着を育み、大量消費のサイクルに
疑問を投げかける、小さな、しかし力強い意思表示となります。
法人のお客様(航空会社様など)にとっても、お客様の手荷物を安易に
「全損・買い替え」と判断するのではなく、私たちの修理技術で
「再生」させるという選択は
企業のCSR(社会的責任)活動として、環境への配慮をアピールする強力なメッセージとなります。
【第3章】意外と知らない? ~私たちが修理を選ぶ、経済的・合理的理由~ 💡💰
「でも、結局、新しいものを買った方が安いんじゃないの?」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、一概にそうとは言えません。
「安物買いの銭失い」の法則
確かに、数千円で買える安価なスーツケースと、高品質なスーツケースの修理代を
比べれば、前者が安く見えるかもしれません。
しかし、その安価なスーツケースは、次の旅行でまた同じように壊れてしまう可能性が高いのです。
数年おきに買い替えを繰り返すのと、一つの良いものを、メンテナンスしながら10年、20年と
使い続けるのとでは、生涯にかかる「トータルコスト」は、後者の方が圧倒的に低くなるケースがほとんどです。
修理は、あなたが持つ「資産」への賢い投資です
リモワやサムソナイト、TUMI、エースといった一流ブランドのスーツケースは
それ自体が「資産」です。
その資産価値は、適切な修理を施すことで、維持・向上させることができます。
壊れたままでは価値はゼロに等しいですが、プロの手で修理されたスーツケースは
再びそのブランド本来の輝きと性能を取り戻します。
キャスター交換やハンドルの修理は、あなたの資産価値を守るための
非常に賢い「投資」なのです
もちろん、買い替えが最適な時もあります
ここまで修理の価値をお話ししてきましたが、私たちは決して、無理な
修理をおすすめするわけではありません。
素材そのものが寿命を迎えている場合(経年劣化)
フレームが致命的に歪んでしまった場合
修理費用が、明らかに新品の購入金額を上回ってしまう場合
このような時には、私たちも正直に
「今回は、新しい相棒を探される方が、お客様にとって良い選択かもしれません」
とお伝えします。
私たちの第一の使命は、修理をすることではなく、お客様にご満足いただくことだからです。
【第4章】私たちの約束 ~ヒデ工房という会社の在り方~ 🎌✨
では、私たち株式会社ヒデ工房とは、一体何者なのか。
私たちは、大阪・伊丹空港のすぐ近くに工房を構え、職人技術でスーツケースや
鞄を修理する会社です。東京をはじめ、日本全国から配送修理を承っております。
私たちの仕事は、単に壊れた箇所を直すことではありません。
私たちが修理するのは、お客様一人ひとりの「想い」です。
初めての海外旅行で買ったスーツケース
就職祝いに両親から贈られたビジネスバッグ
パートナーと世界中を旅したキャリーケース
その一つひとつに、お金では決して買うことのできない、かけがえのない物語が詰まっています。
私たちは、その物語に敬意を払い、これからも旅が続けられるように、魂を込めて修理にあたります。
この「修理」という哲学は
お客様にとっては、思い出の品を、経済的に、長く使い続けることができる。
地球にとっては、環境負荷を減らし、持続可能な未来に貢献できる。
私たちにとっては、日本の
「ものを大事にする心」と
「職人技」を
次世代に繋いでいくことができる。
という、三方良しの素晴らしい連鎖を生み出すと、信じています。
【まとめ】さあ、これからも、一緒に旅を続けましょう
「修理か、買い替えか」
もし、あなたがその選択に迷ったら、どうか私たちのことを思い出してください。
それは、単なる経済的な選択ではありません。
あなたの価値観、思い出、そして未来への想いを表現する、とても大切な選択です。
あなたの「相棒」との旅を、もう一度始めるお手伝いができることを、私たちは心から願っています。
買い替えを決める前に、ぜひ一度、その相棒の物語を、私たちに聞かせてください。
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